1 気がゆるんで注意が行き届かないさま。うっかり。「―と口車に乗せられる」
2 しっかりした心構えや目的を持たず、ぼんやり時を過ごすさま。「同業者も増えたので―していられない」
3 気分が浮き立つさま。心が落ち着かないさま。
「ああ有り難き太夫さまの黄金の肌 (はだへ) と、―さすって居る内に」〈浮・一代男・七〉
出典:青空文庫
・・・熟と聞きながら、うかうかと早や渡り果てた。 橋は、丸木を削って、三、・・・ 泉鏡花「海の使者」
・・・白さが思遣られる。 うかうかと入って見ると、こはいかに、と驚・・・ 泉鏡花「革鞄の怪」
・・・しい女の状に、一つはうかうか誘われて、気の発奮んだ事は言うまでもない・・・ 泉鏡花「二、三羽――十二、三羽」