うつりが【移り香】
ある物に伝わって残っている、他のものの香り。残り香。
うつりがえ【移り替え】
《「うつりかえ」とも》季節の変わり目に衣類を替えること。衣替え。「初霜月 (はつしもつき) の—も何の苦慮 (くるしみ) なく」〈露伴・五重塔〉
うつりがみ【移り紙】
贈り物を入れてきた器などに返礼の意味で形式的に入れて返す紙。懐紙・半紙などを用いる。
うつりかわり【移り変(わ)り】
事態や状況が時のたつにつれて変わってゆくこと。「季節の—」
うつりぎ【移り気】
[名・形動]《古くは「うつりき」とも》 1 興味の対象をたやすく別のものに向けること。また、そういう性質。浮気。「—な薄情者」 2 ふとしたはずみで起こる感情。特に異性にひかれる思い。出来心。「みなこれ男を思ふより、その時々の—にて」〈人・梅児誉美・三〉
うつりごし【移り腰】
柔道の投げ技の一。体側を見せて技をかけてきた相手の腰を抱き上げ、腰をひねって相手の体を自分の腰にのせて投げる腰技。
うつりこみ【写り込み/映り込み】
1 写真で、滑らかな器物の表面などに反射した他の像や光源が、画像として撮影されること。「—を避ける撮り方」 2 テレビ受像器やパソコンのディスプレーなどの画面に室内外の物の像が映っていること。画面が見にくくなる。「液晶モニターは—が少ない」 3 写真の撮影や動画の収録などで、被写体以外の意図しない事物がうつること。「第三者の—に注意する」
うつりばし【移り箸】
嫌い箸の一。食事の際、一度取ろうとしたおかずから別のおかずへと箸を動かして食べること。おかずと御飯を交互に食べるか、一度箸を置くかするのが作法。渡り箸。
うつりまい【移り舞】
能楽などで、人の舞姿をまねてまう舞。また、舞手のあとをうけてまう舞や、連れ舞をもいう。
うつりみ【移り身】
ある立場から他の立場へとすばやく変わること。変わり身。「—の早い人」