《「えみし(蝦夷)」の音変化》

  1. 蝦夷 (えぞ) 」に同じ。

    1. 「その国の奥に—といふものありて」〈今昔・三一・一一〉

  1. 都から遠く離れた未開土地の人。田舎者。

    1. 「かかることは—、町女 (まちめ) などこそいへ」〈栄花・浦々の別〉

  1. 情趣を解しない荒々しい人。特に、東国の荒くれ武士。あずまえびす。

    1. 「—は弓引くすべ知らず」〈徒然・八〇〉

  1. 異民族を侮蔑 (ぶべつ) していう語。蛮夷 (ばんい) 。

    1. 「—のこはき国あり。その—、漢に伏して」〈徒然・二一四〉

《「夷 (えびす) 」と同語源》古くは豊漁の神。のち七福神の一人として、生業を守り、福をもたらす神。狩衣 (かりぎぬ) 指貫 (さしぬき) 風折烏帽子 (かざおりえぼし) をつけ、右手に釣りざおを持ち、左わきに鯛 (たい) をかかえている。

[補説]歴史的仮名遣いは「えびす」で、「恵(ゑ)」の字は仮名遣いを無視した当て字。

出典:青空文庫

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2023年11月