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連語副詞「え」+動詞「な(成)る」の未然形+打消しの助動詞「ず」》
  1. なみひと通りでない。

    1. 「いはけなき鶴 (たづ) の一声聞きしより葦間 (あしま) になづむ舟ぞ—◦ぬ」〈若紫

  1. なみなみでなく、すぐれている。

    1. 「琴の音も月も—◦ぬ宿ながら」〈・帚木〉

[補説]「なら」を助動詞「なり」の未然形とし、その上に来る状態を表す語が略されたものとする説もある。
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