おうぎひき【扇引き】
1 扇を福引のように引き当てる遊戯という。「—など人々にせさせむなどありし」〈讃岐典侍日記・下〉 2 二人が扇の端を親指と人さし指でつまみ、引き合う遊戯。扇相撲。「よい年をして螺 (ばい) 回し、—」〈浮・一代男・五〉
おうぎびょうし【扇拍子】
閉じた扇で手のひらや板の台などをたたいて拍子をとること。邦楽のけいこなどに行う。
おうぎほぞ【扇枘】
断面が台形の枘。出隈 (ですみ) の土台に柱を枘差 (ほぞざし) するときに用いる。
おうぎぼね【扇骨】
扇の芯にする、細長く割いた竹。
おうぎやぞめ【扇屋染(め)】
布地の染め模様の一。江戸中期に流行した、円形・四角形・扇形・六角形・ひし形などを交えて、その中に花鳥や唐草などを染め出したもの。