[動サ四]

  1. 草木などを育てる。

    1. 「誰が秋にあひて荒れたる宿ならむ我だに庭の草は—・さじ」〈平中・三六〉

  1. つめ・髪などを、伸ばす。生やす。

    1. 「御髪ながく—・して」〈夜の寝覚・五〉

  1. 子供を養い育てる。養育する。

    1. 「あやしのきぬの中より—・しまゐらせて」〈讃岐典侍日記・上〉

[動サ下二]《「負 (おお) す」と同語源。相手に言葉を負わせるというところから》
  1. 上位者から下位者に命じる。言いつける。

    1. 「急ぎ参るべき由言へと—・せよ」〈夕顔

  1. 命令する上位者への敬意が自然に生じて、命令する意の尊敬語。お命じになる。お言いつけになる。

    1. 惟光に車のこと—・せたり」〈・葵〉

  1. 言う」の尊敬語。おっしゃる。

    1. 法皇、あれはいかにと—・せければ」〈平家・一〉

[補説]3の意に単独で用いるのは中世からで、中古には、多く「仰せらる」「仰せ給ふ」の形で用いられた。
[動サ下二]おおせる」の文語形。

[動サ下二]

  1. 背に負わせる。かつがせる。

    1. 「片思ひを馬荷ふつまに—・せ持て越辺に遣らば人かたはむかも」〈・四〇八一〉

  1. 責任や罪などを負わせる。

    1. 「まさに重き罪に—・せむ」〈孝徳紀〉

  1. 命じて、物などを出させる。課役する。課税する。

    1. 諸国 (くにぐに) に—・せて船舶 (ふね) を造らしむ」〈皇極紀〉

  1. 名をつける。

    1. 「且名を—・せて稲田宮主須賀之八耳神 (いなだのみやぬしすがのやつみみのかみ) と号 (なづ) け給ひき」〈・上〉

  1. 危害などを被らせる。受けさせる。

    1. 「やにはに十二人射殺して、十一人に手—・せたれば」〈平家・四〉

  1. 負債を負わせる。貸す。

    1. 「ナンヂニ—・セタ小麦一石」〈天草本伊曽保・犬と羊〉

名古屋市中区の地名。繁華街。真福寺(大須観音)がある。

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。

gooIDでログインするとブックマーク機能がご利用いただけます。保存しておきたい言葉を200件まで登録できます。