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辞書
「また小林という—もあった」〈中野重治・梨の花〉
「こなたは—な事でござれば」〈虎寛狂・米市〉
《「大宅 (おおやけ) (大きな家)」の意から、皇居・天皇・朝廷、さらに公共の意に転じた語》
1 政府。官庁。また、国家。「—の機関」「—の費用」
2 個人の立場を離れて全体にかかわること。社会。公共。世間。「—のために尽くす」⇔私 (わたくし) 。
3 表だつこと。表ざた。「—の場に持ち出す」「事件が—になる」
4 天皇。皇后。または中宮。
「おほかたの御心ざま広う、まことの—とおはしまし」〈栄花・月の宴〉
5 朝廷。
「—の宮仕へしければ」〈伊勢・八五〉
「詞うるはしく、論—なり」〈難波物語〉
出典:デジタル大辞泉(小学館)
公にする
事実や意見を社会に知らせる。公表する。また、著書を世に出す。「当時の外交文書が初めて—◦された」
おおやけがた【公方】
朝廷・政治などに関する方面。「—の御後見はさらにも言はず」〈源・澪標〉
おおやけごと【公事】
1 朝廷の政務・儀式・行事など。公事 (くじ) 。「源氏の—知り給ふ筋ならねば」〈源・紅葉賀〉 2 朝廷への奉仕。租税を納め、賦役 (ぶやく) に従うことなど。「武蔵国を預けとらせて、—もなさせじ」〈更級〉 3 公式に定まっているやり方。「祭のほど、限りある—に添ふこと多く」〈源・葵〉
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出典:青空文庫
・・・、西行法師――いや、大宅光国という背負方をして、樫であろう、手馴・・・ 泉鏡花「開扉一妖帖」
・・・と、大宅太郎光国の恋女房が、滝夜叉姫の山寨に捕えられて、小賊ども・・・ 泉鏡花「国貞えがく」
・・・ぼえた。『文芸』で、大宅壮一氏が「転向讚美者とその罵倒者」という・・・ 宮本百合子「冬を越す蕾」
公
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