「夏影のつま屋の下に衣裁 (きぬた) つ我妹 (わぎも) 裏設 (うらま) けてあがため裁たばやや―に裁て」〈万・一二七八〉
1 大きい、広い、数量が多い、などの意を表す。「大男」「大海原」「大人数」
2 物事の程度がはなはだしい意を表す。「大急ぎ」「大地震」
3 極限・根本などの意を表す。「大みそか」「大もと」
4 序列が上位・年長であることを表す。「大先生」「大番頭」「大旦那」「大女将 (おかみ) 」
5 おおよそ・大体の意を表す。「大ざっぱ」「大づかみ」
6 尊敬・賛美の意を表す。「大御所」「大江戸」
[感]
1 物事に感動したときに発する語。「おお、きれいだ」
2 意外なことに驚いたり不審に感じたりしたときに発する語。「おお、驚いた」
3 急に思い出したり思い当たったりしたときに発する語。「おお、そうだ」
4 承諾したり力強く応答したりするときに発する語。「おお、合点だ」
5 神事で霊を迎えたり送ったりするときに祭官の発する語。また、神楽で、曲の終わったときに唱える語。
出典:青空文庫
・・・常子も――おお、「弱きものよ汝の名は女なり」! 常子も恐らくはこ・・・ 芥川竜之介「馬の脚 」
・・・――おお、いろいろな物が並んでいますな。」 母の枕もとの盆の上に・・・ 芥川竜之介「お律と子等と 」
・・・そして、「おおおお可哀そうに何処を。本当に悪い兄さんですね。あら・・・ 有島武郎「碁石を呑んだ八っちゃん 」