姓氏の一。
おがたけんざん【尾形乾山】
[1663〜1743]江戸中期の陶工・画家。京都の人。光琳 (こうりん) の弟。陶法を野々村仁清に学び、京都で鳴滝窯を開き、晩年は江戸入谷に窯を築いた。絵画は「八ツ橋図」「花籠図」など。
おがたこうあん【緒方洪庵】
[1810〜1863]江戸後期の蘭学者・医者・教育者。備中の人。名は章。江戸・長崎で医学を学び、医業のかたわら蘭学塾(適塾)を開いて青年を教育。種痘の普及にも尽力し、日本における西洋医学の基礎を築いた。著「病学通論」など多数。
おがたこうりん【尾形光琳】
[1658〜1716]江戸中期の画家・工芸意匠家。京都の人。名は惟富、通称、市之丞。乾山の兄。初め狩野派を学び、のち光悦や宗達の作風の影響を受け、大胆で軽妙な画風により独自の造形美を展開、琳派を確立した。代表作に「燕子花 (かきつばた) 図屏風」「紅白梅図屏風」など。蒔絵 (まきえ) にもすぐれた作品を残した。
出典:青空文庫
・・・緒方サンニハ、子供サンガアッタネ。 秋ニナルト、肌ガカワイテ、ナ・・・ 太宰治「ア、秋」
・・・緒方氏の臨終は決して平和なものではなかったと聞いている。歯ぎしり・・・ 太宰治「緒方氏を殺した者」
・・・びは日本の元禄時代の尾形光琳と尾形乾山と二人の仕事に一ばん眼をみ・・・ 太宰治「トカトントン」