1 人柄・しぐさなどが、落ち着いていてこせこせとしないさま。おおようなさま。「おっとり(と)構える」「良家の出らしいおっとりした振る舞い」
2 日ざしなどが、暖かく穏やかに感じられるさま。
「白い霜を一度に摧 (くだ) いた日が、…往来を―と一面に照らしていた」〈漱石・彼岸過迄〉
出典:青空文庫
・・・、鼻の余り高くない、おっとりした顔かと思いますが、――」「それもやは・・・ 芥川竜之介「俊寛 」
・・・の静な、ひとがらな、おっとりした、顔も下ぶくれで、一重瞼の、すっと涼・・・ 泉鏡花「鷭狩 」
・・・は、大まかで、もの事おっとりして、いま式に余り商売にあせらない旅館だ・・・ 泉鏡花「みさごの鮨 」