かいこういちばん【開口一番】
1 話し始めるいちばん初め。副詞的にも用いる。口を開くやいなや。「—相手を批判した」 2 寄席や落語会などで、いちばん初めに演じる前座3のこと。
かいこうおん【開口音】
オ列長母音のうち、口の開きが比較的広いものをいう。すなわち、「アウ」「カウ」「アフ」「カフ」および「キャウ」「シャウ」の連母音[au]が、長音化して[ɔː]と発音されたもの。開音。⇔合口音 (ごうこうおん) 。
かいこうがたじしん【海溝型地震】
海側のプレートと大陸側のプレートとが接する海溝で、大陸側プレートの下に潜り込もうとする海側プレートに引きずられてたわんだ大陸側プレートが跳ね返って発生する地震。関東大震災・十勝沖地震・スマトラ沖地震など。また、平成23年(2011)3月に起きた東北地方太平洋沖地震も、典型的な海溝型の大地震であった。→直下型地震
かいこうき【開口器】
口腔内の検査や手術に使用する、口を開けた状態を保つための医療器具。
かいこうしゃ【偕行社】
明治10年(1877)に創立された、陸軍将校の親睦 (しんぼく) および学術研究を目的とする団体。第二次大戦後に解散したが、のち親睦団体として復活。→水交社
かいこうじょう【開港場】
条約や法令によって外国との貿易に使用される港。かいこうば。
かいこうすう【開口数】
光学顕微鏡の対物レンズの解像力を示す量の一。光軸上の物体からレンズの有効半径を見る角の正弦と、物体の存在する媒質の屈折率との積。この値が大きいほど解像力がよい。NA(numerical aperture)。
かいこうもんじ【蟹行文字】
横書きにするのが習慣になっている文字。欧文のこと。横文字。
かいこうろん【開港論】
⇒開国論
かいこうななせんツー【かいこう七〇〇〇Ⅱ】
日本の海洋科学技術センター(現海洋研究開発機構)が開発した大深度潜水調査のための無人探査機。平成15年(2003)にかいこうのビークル(子機)が行方不明になったことを受け、残されたランチャー(親機)と別の無人探査機を組み合わせて運用。ロボットハンドや推進部分を改良し、平成18年(2006)より「かいこう七〇〇〇Ⅱ」として運用開始。最大潜航深度7000メートル以上。深海調査研究船「かいれい」を母船とする。