《「」と同語源》

  1. 物に遮られて、日光風雨の当たらない所。「木の—で休む」

  1. 物の後ろや裏など、遮られて見えない所。裏側。「戸の—に隠れる」「月が雲の—にかくれる」

  1. その人のいない所。目の届かない所。「—で悪口を言う」「—で支える」

  1. 物事の表面にあらわれない部分。裏面。背後。「事件の—に女あり」「—の取引をする」

  1. (翳)表にはっきり現れない、人の性質や雰囲気の陰気な感じ。「どことなく—のある人」

  1. 他の助け。庇護 (ひご) 。恩恵現代では、ふつう「おかげ」の形で用いる。

    1. 「元はといえばかの西内氏のお—である」〈蘆花思出の記

  1. 正式なものに対する略式。「—の祭り」

馬の毛色の名。体は鹿に似た褐色で、たてがみ・尾、足の下部などが黒い。

《「」と同語源》

  1. 日・月・星・灯火などの光。「月の—」「木陰にまたたく灯火 (ともしび) の—」

  1. 光が反射して水や鏡などの表面に映った、物の形や色。「湖面に雲の—を落とす」

  1. 目に見える物の姿や形。「どこへ行ったのか子供たちの—も見えない」

  1. 物が光を遮って、光源と反対側にできる、そのものの黒い像。影法師。投影。「夕日に二人の—が長く伸びた」

  1. 心に思い浮かべる、人の顔や姿。おもかげ。「かすかに昔日の—を残す」

  1. ある現象状態存在印象づける感じ。不吉兆候。「忍び寄る死の—」「社会に暗い—を落とす事件

  1. 心に思い描く実体のないもの。幻影。まぼろし。

    1. 「そのころの幸福現在幸福ではなくて、未来幸福の—を楽しむ幸福で」〈二葉亭浮雲

  1. つきまとって離れないもの。

    1. 「寄るべなみ身をこそ遠く隔てつれ心は君が—となりにき」〈古今・恋三〉

  1. やせ細った姿のこと。

    1. 「恋すれば我身は—となりにけりさりとて人に添はぬものゆゑ」〈古今・恋一〉

  1. 10 死者霊魂

    1. 「亡き—やいかが見るらむよそへつつ眺むる月も雲隠れぬる」〈須磨

  1. 11 よく似せて作ったもの。模造品。

    1. 「誠の小水竜は、蔵に納め—を作りて持ったる故」〈浄・五枚羽子板〉

  1. 12 江戸時代、上方の遊里で揚げ代2匁の下級女郎。

ヒカゲノカズラ古名

「あしひきの山かづらかげましばにも得難き—を置きや枯らさむ」〈・三五七三〉

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