《「か」は梶 (かじ) 、「こ」は人の意》舟をこぐ人。また、船乗り。船頭。
「月読 (つくよみ) の光を清み夕なぎに―の声呼び浦廻 (うらみ) 漕ぐかも」〈万・三六二二〉
《「かご」とも》シカ。また、シカの子。
「名児 (なご) の海を朝漕ぎ来れば海中 (わたなか) に―そ鳴くなるあはれその―」〈万・一四一七〉
1 革帯などの留め金具。革緒の端を通す鉸具頭 (かこがしら) という鐶 (かん) と、革緒の穴に通す刺鉄 (さすが) とからなる。帯・甲冑 (かっちゅう) などに用いる。尾錠 (びじょう) 。かく。
2 馬具の部分の名。鐙 (あぶみ) の頭頂部の金具で、これを力革 (ちからがわ) に留め、鞍と鐙とをつなげる。かく。