肩身が狭い
世間に対して面目が立たず、ひけめを感じる。「お古の制服で—・い思いをした」
肩身が広い
世間に対して面目が立ち、得意である。「兄が賞をとって弟の私まで—・い」
筐の水
筐にくんだ水は漏れやすいところから、物事の当てにならないことのたとえ。「たえぬるか影だにあらばとふべきを—は水草 (みくさ) ゐにけり」〈かげろふ・上〉
かたみおよぎ【片身泳ぎ】
観海流の泳法の一。急流をさかのぼるときに、左右どちらかの肩を前にして泳ぐもの。先手で水を切り、後手で進行を助け、足は蛙足にする。
かたみがわり【片身替(わ)り】
右半身と左半身、および袖の左右の模様や色合いなどの変わっている衣服。
かたみのいろ【形見の色】
喪服の色。鈍色 (にびいろ) 。「御—にやつれさせ給へるころにて」〈狭衣・二〉
かたみのくも【形見の雲】
空にかかっている火葬の煙。「なき人の—やしをるらむ夕べの雨に色は見えねど」〈新古今・哀傷〉
かたみのころも【形見の衣】
1 死んだ人や別れた人の思い出となる服。形見の袖。「吾妹子 (わぎもこ) が—なかりせば何物もてか命継がまし」〈万・三七三三〉 2 喪服。「今はとて—脱ぎ捨てて色変はるべきここちこそせね」〈玉葉集〉
かたみわけ【形見分け】
故人の衣服や所持品などを、その親族・親友などに分配すること。