鼎の軽重を問う
《楚の荘王が、周を軽んじ、周室に伝わる宝器である九鼎 (きゅうてい) の大小・軽重を問うたという「春秋左伝」宣公三年の故事から》統治者を軽んじ、これを滅ぼして天下を取ろうとする。権威ある人の能力・力量を疑い、その地位から落とそうとする。「会長として—・われる」 [補説]この句の場合、「軽重」を「けいじゅう」と読むのは誤り。
鼎の沸くが如し
《左思「蜀都賦」注から》鼎の中の湯が沸き返るように、物事が混乱して騒がしいさま。
鼎を扛ぐ
《「史記」項羽本紀から》重い鼎を持ち上げる。腕力の強いことのたとえ。
鼎を定む
《「春秋左伝」宣公三年から》帝都を決める。
かなえどの【釜殿/鼎殿】
平安時代以後、宮中や将軍・貴人の邸内にあった湯殿。また、そこに奉仕した人。かないどの。「御湯殿、とある折は、—いみじう喜びをなして仕うまつるもあはれなり」〈栄花・玉の飾り〉