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辞書
《「かんしょう」とも》昇殿を止められていた殿上人が、再び昇殿を許されること。還 (かえ) り殿上。かんじょ。げんじょう。
「—して侍りける人のもとに」〈千載・雑中・詞書〉
《(梵)abhiṣecana, abhiṣekaの訳。昔インドで、国王の即位や立太子の儀に、四大海の水をその頭頂に注いだ儀式から》
1 仏語。
㋐菩薩が仏位に登るとき、法王の職を受ける証として諸仏が智水を頭に注ぐ儀式。
㋑密教で、香水 (こうずい) を頭に注ぐ儀式。灑水杖 (しゃすいじょう) という棒の先に水をつけて頭に軽くあてる。受戒するときや修行者が一定の地位に上るときに行う。結縁 (けちえん) 灌頂・伝法 (でんぼう) 灌頂などがある。
㋒墓石に水を注ぎかけること。
2 雅楽・平曲・音楽や和歌などで奥義や秘伝などを授けること。
《「詩経」周南・兎罝から。「干」は盾の意》国家を防ぎ守る軍人や武士。
「誠に国家の—と云いつ可き将軍なり」〈蘆花・不如帰〉
《「礼記」曲礼上の「席の間丈 (ぢゃう) を函 (い) る」から。師から1丈も離れて座る意》師または目上の人に出す書状の脇付 (わきづけ) とする語。
冠のような形。かんむりがた。
考えた結果を書き記したもの。
「いまだ—を進ぜずして」〈立正安国論〉
1 物の数量、または金銭を数えること。「売上金の—が合わない」「人員を—する」
2 代金を支払うこと。また、その代金。「—を済まして店を出る」
3 他から受ける作用や、先々生じるかもしれない事態などを、あらかじめ見積もっておくこと。「列車の待ち時間を—に入れて行動する」
4 いろいろ考え合わせて出た結論。「うまくいけばみんなが得をする—だ」
5 簿記で、資産・負債・資本の増減、収益・費用の発生を記録・計算するために設ける形式。
官位・恩賞などを望み、または訴訟の趣旨を記した嘆願書。かじょう。
「九条相国伊通 (これみち) 公の—にも、ことなる事なき題目をも書きのせて、自讃せられたり」〈徒然・二三八〉
1 神仏の来臨や神託を祈り願うこと。また、高僧などを懇請して迎えること。
2 神仏の分身・分霊を他の地に移して祭ること。「熊野権現 (くまのごんげん) を—する」
戦功のあった者に対して、主家や上官が与える賞状。中世では、多く知行 (ちぎょう) を与える旨を記した書状をさした。感書 (かんじょ) 。
物事に感じて起こる気持ち。外界の刺激の感覚や観念によって引き起こされる、ある対象に対する態度や価値づけ。快・不快、好き・嫌い、恐怖、怒りなど。「—をむきだしにする」「—に訴える」「—を抑える」「国民—を刺激する」
くだのような形。くだじょう。
輪のような円い形。
軍艦の上。また、軍艦の上の部分。
《Château de Caen》⇒カーン城
出典:デジタル大辞泉(小学館)
勘定合って銭足らず
帳簿の計算は合うが現金が足りない。理論と実際とが一致しないたとえ。算用合って銭足らず。
感情に走る
理性を失い感情に従って行動する。「すぐにかっとなって—・ることの多い性格」
感情を害する
不愉快な気分になる。また、いやな思いをさせる。気分を悪くする。「あらぬ疑いをかけられてすっかり—・する」
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出典:青空文庫
・・・その原因は、思想なり感情なりの上で、自分よりも菊池の方が、余計苦・・・ 芥川竜之介「兄貴のような心持」
・・・してから、今日までの勘定をすませた後、勢いよく旅籠の門を出た。 ・・・ 芥川竜之介「或敵打の話」
・・・けれども年を勘定すれば生まれる前を六十としても、かれこれ百十五六・・・ 芥川竜之介「河童」
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勘状
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