[名]自分一人の考え。自分の思うままにしようとする心持ち。わがまま。我 (が) 。「あくまでも—を通す」
[形動]《中世後期以降の口語
  1. 自己中心で独断的な考えや意志を押し通そうとするさま。

    1. 「—ナ者」〈日葡

  1. 程度がはなはだしいさま。たいそうである。ひどい。むやみだ。

    1. 「天の気がをりて—なれば旱 (ひでり) になるぞ」〈詩学大成抄・一〉

    2. 「—に働いて、息が切れべいならば」〈雑兵物語・上〉
[補説]本来形容動詞として成立していたものと思われるが、のちに「がいな」「がいに」という形でのみ用いられる。

絵画に示された意味。絵の趣。

寝た姿。寝た状態。上を向いた寝姿仰臥位(背臥位)、横を向いた寝姿側臥位、うつぶせになった伏臥位(腹臥位)などがある。

数の単位。1京 (けい) の1万倍。10の20乗。古くは京の10倍とも。→位 (くらい) [表]

悪い結果や影響を及ぼす物事。「健康に—がある」「農作物に—を及ぼす」⇔

祝う心持ち。祝意。「—を表す」

その人から感じとれる風格。おもむき。「古武士の—がある」

《「かい」とも》

[名]仏語。
  1. 人間の善智や善心を覆い隠すもの。すなわち、煩悩

  1. 法会のとき、高僧歩行に際し、その上にかざす笠状のもの。

  1. 仏像導師の高座を覆い飾る天蓋

[接尾]助数詞。笠または笠状のものを数えるのに用いる。「犬笠一—」

男。やつ。「タフ—」「ナイス—」

[接頭]名詞に付けて、ある場面問題になっている当面物事をさしていう。その。この。当の。「—事件についての報告書」「—資料
語素《名詞「かい(甲斐)」から》
  1. 動詞の連用形や動作性の名詞などに付いて、その行為をした効果効験の意を表す。「生き—」「働き—」

  1. 主として人間関係を表す名詞に付いて、その人間関係の効果発揮する意を表す。…としてのよしみ。「友達—」

  1. 打消しや希望の助動詞などに付いて、動作状態程度を表す。

    1. 「理窟につまって、あげくには死なず—な目にあうて、一分 (いちぶん) はすたった」〈浄・曽根崎

出典:青空文庫

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