1. ある事態物事から受ける感じ。また、その感じた気持ち。きび。「—が悪い」

    1. 「総て—のよい、きらびやかな、うつくしい、月は」〈二葉亭訳・めぐりあひ〉

  1. いくらかその傾向にあること。「かぜの—がある」

  1. 香りと味。

    1. 「喉 (のど) 渇き口損じて、—も皆忘れにけり」〈盛衰記・一一〉

  1. 物事の趣。味わい。→気味 (ぎみ) 

    1. 閑居の—もまた同じ」〈方丈記

[名]
  1. 一国の君主。天皇。天子

  1. 自分が仕えている人。主君主人。「わが—」

  1. 人を敬慕親愛の情をこめていう語。「いとしの—」

  1. 人名・官名などの下に添えて敬意を表す語。男女ともにいう。「師の—」

    1. 明石の—」〈・若菜下〉

  1. 貴人や目上の人をいう語。お方。

    1. 「この—をば、私ものに思ほし」〈桐壺

  1. 遊女遊君

    1. 「—達声をあげて…笑ひぬ」〈浮・一代男・五〉

  1. 古代の姓 (かばね) の一。もと皇親系の尊号で、天武天皇の八色 (やくさ) の姓制では朝臣 (あそみ) 姓を与えられる者が多かった。

[代]二人称の人代名詞。
  1. 多く男が同等または目下の相手に対していう語。「—、一緒に行こう」

  1. 上代では多く女が男に対して、中古以後はその区別なく、敬愛の意をこめて相手をいう語。あなた。

    1. 「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや—が袖振る」〈・二〇〉

鬼とばけもの。妖怪変化 (ようかいへんげ) 。きび。

黄色がかっていること。きいろみ。「—を帯びた緑」

鳥の卵の中の、卵白に包まれる球形の黄色い部分。胚 (はい) 発生の際の栄養となる。卵黄 (らんおう) 。

きび(黍)」に同じ。

出典:gooニュース

出典:青空文庫

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