くしゃしゅう【倶舎宗】
南都六宗の一。「倶舎論」を研究した学僧の集まり。法相 (ほっそう) 宗に所属した寓宗 (ぐうしゅう) 。毘曇宗 (びどんしゅう) 。
くしゃまんだら【倶舎曼荼羅】
東大寺蔵、平安末期作の曼荼羅。釈迦三尊 (しゃかさんぞん) を倶舎宗の祖師や仏弟子が半円形に囲み、後方に梵天 (ぼんてん) ・帝釈天 (たいしゃくてん) 、四隅に四天王を配置してある図。
くしゃろん【倶舎論】
5世紀ごろ、インドの世親 (せしん) の著作。玄奘 (げんじょう) 訳は30巻。小乗仏教の教理の集大成である「大毘婆沙論 (だいびばしゃろん) 」の綱要を記したもので、法相 (ほっそう) 宗の基本的教学書。阿毘達磨 (あびだつま) 倶舎論。