[名・形動]

  1. めったにないこと。とても珍しいこと。また、そのさま。まれ。「—な(の)出来事」

  1. 不思議なこと。また、そのさま。

    1. 「ここに—なは『いるまん』の『しめおん』じゃ」〈芥川・奉教人の死〉

  1. とんでもないこと。けしからぬこと。

    1. 「—のわざする男かなと、ののしるときに」〈宇治拾遺・二〉

  1. (「希有の命」の形で)危うく死を免れること。

    1. 平氏の大将維盛、通盛、—の命生きて加賀国へ引き退く」〈平家・七〉

仏語。この世に存在するものは、すべて因と縁の和合によって生じたもので、仮のものでしかないということ。⇔実有 (じつう) 

出典:青空文庫

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