仏語。菩薩 (ぼさつ) 神通力でさまざまに変化してあらわれる姿のこと。

  1. 物事のようす。自然界のありさま。

    1. 「寺の内 (なか) の—は違ったものだと思ったよ」〈藤村破戒

  1. 何かをしようとする、また、何かが起ころうとする、きざし。けはい。「居座って、帰る—も見えない」

  1. 表情態度に現れた心のようす。顔色。「物思う—」「—をうかがう」

  1. それとなく示される内意意向

    1. 春宮 (とうぐう) よりも御—あるを」〈桐壺

  1. わずかに感じられるようす。ほんの少し。

    1. 「—にても漏り聞かせ給ふことあらば」〈・若菜下〉

  1. 上位者の受け。おぼえ。

    1. 「御—よきぬし侍りけり」〈著聞集・一六〉

《「気色 (けしき) 」と同語源》

  1. 観賞対象としての自然界の眺め。風景。「—がよい」「雪—」

  1. 陶磁器、特に茶陶の見所の一。頽 (なだ) れ窯変斑文 (はんもん) など、不測の変化の部分をいう。→金継ぎ

出典:青空文庫

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