けし の意味

出典：デジタル大辞泉（小学館）

け‐し【×芥子／罌＝粟】
の解説

  1. １ ケシ科の越年草。高さ約1.5メートル。葉は白みを帯び、縁にぎざぎざがあり、基部は茎を包む。初夏、下を向いていたつぼみが上向き、大形の紅・紫・白色や絞りの4弁花を開く。種子は小さくて黒色、料理に用いる。白花の未熟の実からは阿片 (あへん) の原料をとるが、日本では栽培などが厳しく制限されている。仲間にはヒナゲシ・オニゲシなどがある。《季 花＝夏》「―ひらく髪の先まで寂しきとき／多佳子」

  1. ２ カラシナの種子。香辛料として利用。また仏寺で護摩 (ごま) をたくときに用いる。かいし。

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け‐し【家司】
の解説

⇒けいし（家司）

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け・し【▽怪し／▽異し】
の解説

［形シク］

  1. １ あるべき状態と異なっている。非難すべきである。

    1. 「はろはろに思ほゆるかも然れども―・しき心を我 (あ) が思はなくに」〈万・三五八八〉

  1. ２ 納得がいかない。変だ。→けしかる →けしゅう

    1. 「こなたざまならでは、方も（＝方角モ塞ガラナイラシイ）、など―・しくて」〈かげろふ・中〉

け・し
の解説

［接尾］《形容詞ク型活用》体言に付いて、…の性質をおびる、…のようすである、などの意を表す。「露―・し」「明 (さや) ―・し」「のど―・し」

けし の慣用句・熟語(16)

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けし の前後の言葉

けし の例文(67)

出典：青空文庫

  • ･･･自分との運命が、この怪しいお島婆さんの言葉一つできまりそうな･･･ 芥川竜之介「妖婆 」

  • ･･･はふすまのところまでけし飛ばされた。　火事なんだ。おばあさまが一･･･ 有島武郎「火事とポチ 」

  • ･･･る……其の胆の小なる芥子の如く其の心の弱きこと芋殻の如し、さほど･･･ 泉鏡花「おばけずきのいわれ少々と処女作 」

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