[名・形動]
1 (「吝嗇」とも書く)むやみに金品を惜しむこと。また、そういう人や、そのさま。吝嗇 (りんしょく) 。「何事につけても―な男だ」
2 粗末なこと。価値がないこと。また、そのさま。貧弱。「―な賞品をもらった」
3 気持ちや考えが卑しいこと。心が狭いこと。また、そのさま。「―な振る舞いをするな」「―な料簡」「―な根性」
4 縁起の悪いこと。不吉なこと。また、難癖 (なんくせ) 。
5 景気が悪いこと。また、そのさま。不景気。
「あんまり―な此の時節」〈浄・矢口渡〉
出典:青空文庫
・・・ろう、人面白くも無えけちをつけやがって。而して又連絡もなく、お前・・・ 有島武郎「かんかん虫」
・・・奴の画はそんなけちな画ではない。大手をふって一人で通ってゆく画だ・・・ 有島武郎「ドモ又の死」
・・・「余ってるよ、奥様はけちだねえ。」 と湯呑を返せり。お貞は手に取・・・ 泉鏡花「化銀杏」