歌舞伎十八番の一。安田蛙文 (やすだあぶん) ほかの合作寛保2年(1742)大坂佐渡島 (さどしま) 座で初演の「雷神不動北山桜 (なるかみふどうきたやまざくら) 」の3幕目が独立したもの。小野家の錦の前の髪が逆立つ奇病を、粂寺弾正は毛抜きがひとりでに立つのを見て磁石の仕掛けと見破り、お家騒動を収める。

毛・とげなどをはさんで抜き取る金属製の道具。U字形で、先端がぴったり合わさるように内側に曲げてある。

[補説]作品名別項。→毛抜

出典:青空文庫

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