- 「玉梓 (たまづさ) の使の―・れば嬉しみと」〈万・三九五七〉
《和歌・俳句などに助動詞「けり」で終わるものの多いところから》物事の終わり。結末。決着。
チドリ科の鳥。全長約36センチ。頭から背は灰褐色、腹部は白く、胸に黒色の線がある。本州北部と近畿地方の草原や田畑で繁殖。ケリリ、キリリイと鳴く。《季 夏》「―の子の浅田にわたる夕かな/暁台」
1 過去に起こった事柄が、現在にまで継続してきていることを表す。…てきた。
「昔より言ひけることの韓国 (からくに) の辛 (から) くもここに別れするかも」〈万・三六九五〉
2 過去に起こった事柄を他から伝え聞いたこととして回想的に表す。…たということだ。…たそうだ。
「坊の傍らに大きなる榎 (え) の木のありければ、人、榎の木の僧正とぞ言ひける」〈徒然・四五〉
3 初めてその事実に気がついたことを詠嘆的に表す。…たのだなあ。…たなあ。
「ふるさととなりにし奈良の都にも色はかはらず花は咲きけり」〈古今・春下〉
蹴ること。足を物に強くぶつけること。キック。「―を入れる」
出典:青空文庫
・・・の落葉の上へ、ただ一蹴りに蹴倒された、(再盗人は静かに両腕を組む・・・ 芥川竜之介「藪の中」
・・・るより早く、風の如く来りて、問いけるは、「汝、われを知るや」と。・・・ 芥川竜之介「るしへる」
・・・痩せて心のままに風と来り風と去る漂遊の児であれば、もとより一攫千・・・ 石川啄木「初めて見たる小樽」