毛の生えた
それよりはほんの少しまさっていることのたとえ。「素人 (しろうと) に—くらいの芸」
毛を吹いて疵を求む
《「韓非子」大体から》 1 人の欠点を強いて暴こうとする。 2 人の弱点を指摘しようとして、かえって自分の弱点をさらけ出す。
毛を以て馬を相す
《「塩鉄論」利議から。毛並みだけを見て馬のよしあしを判断する意》物事の価値を外見だけで判断することのたとえ。
気もない
1 そのような気配がない。「まったく動じる—・い」 2 取るに足りない。たわいもない。問題にならぬ。「—・いことにわあわあ騒いだり」〈鏡花・化銀杏〉 3 とんでもない。思いもよらない。「イヤ、—・い事、—・い事」〈浄・矢口渡〉
褻にも晴れにも
1 ふだんのときも表だったときも。いつも。「別に衣裳とてもあらばや、—簑 (みの) 一つなれば」〈中華若木詩抄・下〉 2 たった一つで、他に代わるものがない。後にも先にも。「—一人の男だけに」〈滑・浮世風呂・二〉