げんばくしょう【原爆症】
原子爆弾・水素爆弾の爆発などで発生する爆風・熱線・放射線などによる人体の障害。火傷などの外傷のほか、全身的な機能低下や発育不全、造血器障害・悪性腫瘍などの障害がある。
げんばくしょうにんてい【原爆症認定】
被爆者健康手帳をもつ原子爆弾の被爆者が発病した場合、その疾病が放射線に起因するものか、また治療が必要であるかを国が判断すること。原爆症と認定されると、月額約13万5000円の医療特別手当が支給される。審査は厚生労働大臣の諮問機関である疾病・障害認定審査会が行い、厚生労働大臣が認定する。 [補説]原爆症認定者は被爆者健康手帳所持者の1パーセント未満にとどまっていたが、原爆症認定を求める一連の集団訴訟に敗訴し続けた国は、平成20年(2008)に認定基準を緩和した。
げんばくドーム【原爆ドーム】
広島市の中心部、中区の太田川河畔にある、旧産業奨励館の焼け跡。昭和20年(1945)8月6日、米軍による世界初の原子爆弾投下を受けたときの残骸で、当時のままに保存されている。平成7年(1995)世界遺産(文化遺産)に登録された。
出典:青空文庫
・・・麦があまるならそれは玄麦で売れというのである。誰れにも区別な・・・ 黒島伝治「外米と農民」
・・・被原爆地に、眼病のなかでも不治とされる「そこひ」が発生していると・・・ 宮本百合子「いまわれわれのしなければならないこと」
・・・四五年八月六日広島の原爆当日、三度目の応召で入隊中行方不明となっ・・・ 宮本百合子「獄中への手紙」