1 たおれる。ころぶ。「石につまずいて―・ける」
2 映画や芝居などの興行が当たらないままで終わる。
3 ころげ落ちる。すべり落ちる。
「ひとりでに羽織の―・ける品のよさ」〈柳多留・八〉
4 心がある人に傾く。ほれる。また、芸妓などが男性に身を許す。
「なんぼわたしがやうな芸子でも、さう安うは―・けぬわえ」〈洒・箱枕〉
出典:青空文庫
・・・しがられた雀こ、大幅こけるどもし、おしめの一羽は泣いても泣いても足・・・ 太宰治「雀こ」
・・・たまらずずんでん堂とこける、かつて講釈師に聞た通りを目のあた・・・ 夏目漱石「自転車日記」