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辞書
仏語。煩悩 (ぼんのう) を起こさせて人の心をちりのように汚すもの。色 (しき) ・声 (しょう) ・香 (こう) ・味・触 (そく) の五境のこと。
本隊の後方に備えた陣。あとぞなえ。こうじん。
「前陣の大衆且 (しばら) く法勝寺に着いて—の勢を待ちける処へ」〈太平記・八〉
人を敬っていう語。おかた。現在では、ひやかしの気持ちを含んで用いることもある。「尊敬すべき—」「これは珍しい—が現れたな」
[代]
1 一人称の人代名詞。わたくし。
「諸君、請う—をして…蟻 (あり) の社会を観察するところあらしめよ」〈河上肇・貧乏物語〉
2 一人称複数の人代名詞。われわれ。
「世間若し愛情なくんば恐らくは—の幸福を加えん」〈織田訳・花柳春話〉
出典:デジタル大辞泉(小学館)
出典:青空文庫
・・・さきの御仁体でも知れます。もうずッと精進で。……さて、あれほどの・・・ 泉鏡花「半島一奇抄」
・・・中に熱あり、歯の浮く御仁、歯齦の弛んだお人、お立合の中に、もしや・・・ 泉鏡花「露肆」
・・・の名僧智識か、豪傑な御仁でないと、聞いてさえ下さりませぬ。――こ・・・ 泉鏡花「山吹」
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