1. 《後漢の学者馬融が「論語八佾 (はちいつ) につけた注から》矢を射るときの五つのよい形。からだが和すること、容儀のあること、的に当たること、雅頌にかなうこと、武を興すこと。

  1. 仏語。五戒をよく守ること。

《「午」はうまの刻で、正午のこと》

  1. 夜中の零時から正午までの間。⇔午後

  1. 夜が明けてから正午までの間。ひるまえ。⇔午後

[名]
  1. 貴人・主君などの座の前、または、面前。おまえ。おんまえ。みまえ。「陛下の—で演奏する」

  1. 神仏や神社仏閣を敬っていう語。また、神主住職を敬っていう語。

    1. 「わしが死んでも—さんに相談して」〈康成・十六歳の日記〉

  1. 貴人や高位の人の敬称。また、その妻の敬称

    1. 「—御寝なりて、御覧ぜず成りにき」〈今昔・二四・三〇〉

  1. 《「御前駆 (ごぜんく) 」の略》「前駆」を敬っていう語。みさきおい。みさきばらい。

    1. 「かの—、随身、車副 (ぞ) ひ、舎人 (とねり) などまで禄賜はす」〈宿木

  1. 近世大名旗本、またその妻の敬称

    1. 「ある大名の—死去の後」〈浮・一代女・一〉

[代]二人称の人代名詞。
  1. 高位高官の男性を敬っていう。

    1. 「—の御贔負 (ごひいき) に甘えまして」〈木下尚江火の柱

  1. 婦人を敬っていう。

    1. 「—たち、さはいたく笑ひ給ひて、わび給ふなよ」〈宇治拾遺・一四〉

  1. 近世大名旗本、また、その妻を敬っていう。

    1. 「—の御出でなさるる儀ではござりませぬ」〈伎・毛抜

[接尾]
  1. 神の名に付いて、尊敬の意を表す。「竜王—」「西宮の恵比須—」

  1. 人を表す名詞に付いて、尊敬の意を表す。「六代—」「父—」

  1. 特に白拍子の名に付いて、敬称として用いる。「静—」「祇王—」

  1. 食膳食事丁寧にいう語。御飯。

  1. 天皇や貴人の食事

    1. 「隆方陪膳つとめて候ひければ、—にもえ着かせおはしまさざりけり」〈著聞集・三〉

  1. (接頭語的に用いて)飲食物を表す語の上に付いて、最上等なものである意を添える。「—そば」

出典:青空文庫

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