五斗米の為に腰を折る
《「晋書」陶潜伝から》わずかな俸禄 (ほうろく) のために、人の機嫌をとる。
ごとべい【五斗米】
1 5斗の米。今の5升の米。 2 《年に5斗の扶持米 (ふちまい) の意から》わずかな給料。
ごとべいどう【五斗米道】
中国、後漢末に起こった初期道教の宗教結社。2世紀後半、張陵が老子から呪法を授かったと称して創始。自ら天師と称し、祈祷 (きとう) によって病気を治し、謝礼として米5斗を納めさせた。孫の張魯 (ちょうろ) に至って教説が大成、組織が確立し、一大宗教王国を築いたが、魏の曹操の征伐を受けて弱体化した。天師道。
ごとみそ【五斗味噌】
鎌倉時代のころに用いられた味噌の一。材料を5斗用いるところからついた名。大豆2斗・糠 (ぬか) 2斗・塩1斗、あるいは大豆・糠・麹 (こうじ) ・酒粕・塩を各1斗ずつで造ったという。