ごまどうふ【胡麻豆腐】
白ゴマのすったものと葛粉 (くずこ) とだし汁とを火にかけて練り、豆腐状に冷やし固めたもの。
ごまどうらん【胡麻胴乱】
1 江戸で文化文政期(1804〜1830)に流行した菓子。小麦粉にゴマをまぜて水でこね、焼き膨らませたもの。中が胴乱のように空洞になっていた。 2 外見はよいが内容のない人をあざけっていった言葉。見かけ倒し。「底なしといった男より、十段も低い—めが」〈滑・阿多福仮面〉
ごまな【胡麻菜】
キク科の多年草。本州以北の山地に自生し、高さ1〜1.5メートル。葉は長楕円形で両端がとがる。秋、周囲が白、中央が黄色の頭状花を多数つける。
ごまのはい【護摩の灰/胡麻の蠅】
昔、旅人の姿をして、道中で、旅客の持ち物を盗み取ったどろぼう。高野聖 (こうやひじり) のなりをして、弘法大師の護摩の灰だといって押し売りして歩いた者があったところからの名という。ごまのはえ。
ごまのはえ【胡麻の蠅】
「ごまのはい(護摩の灰)」に同じ。
ごまのはぐさ【胡麻の葉草】
ゴマノハグサ科の多年草。湿気のある草地に生え、高さ約1.2メートル。ゴマに似た葉をもち、夏、黄緑色の壺形の花を総状につける。根を乾燥したものを漢方で玄参 (げんじん) といい、解熱・消炎薬として用いる。 [補説]ゴマノハグサ科には、かつてはオオイヌノフグリやキリなども含まれたが、APG分類体系によって多くがオオバコ科・キリ科・ハマウツボ科などに分類し直された。
ごまふあざらし【胡麻斑海豹】
食肉目アザラシ科の哺乳類。体長約1.8メートル。体は灰褐色で細かい斑点があるが、子は白い毛で包まれる。北太平洋・北極海・北大西洋と広く分布し、流氷に乗って北海道付近にも現れる。
ごまふだ【護摩札】
護摩をたいて祈り、本尊の霊験を宿らせたとする護符。
ごまみそ【胡麻味噌】
練り味噌にすりゴマを加えたもの。
ごまやき【胡麻焼(き)】
ゴマをつけて焼くこと。また、その食品。