ごようずみ【御用済み】
1 ある人を敬って、その人の使用が済んだことをいう語。「—の品」 2 官公庁の用務が終わり、その職を免ずること。 3 不要になった人や物を、やや軽んじていう語。「君はもう—だ」
ごようせん【御用船】
1 戦時などに政府や軍が徴発して軍事目的に使用した民間の船舶。 2 江戸時代、幕府・諸藩が必要に応じて運送を委託した船、または傭船。
ごようたし【御用達】
1 (「ごようたつ」とも)宮中・官庁などへ用品を納めること。「宮内庁—の品」 2 「御用商人」に同じ。
ごようぢょうちん【御用提灯】
1 官庁の名や記章を記した提灯。官命に従事する者が夜間に携帯する。 2 江戸時代、捕り手が犯人を召し捕るときに用いた「御用」と書いた提灯。
ごようつつじ【五葉躑躅】
ツツジ科の落葉低木。本州・四国の深山に自生。枝先に葉を5枚ずつつける。初夏に白い花が咲く。しろやしお。《季 春》
ごようてい【御用邸】
皇室の別邸。避暑・避寒のために利用される。 [補説]現在ある御用邸は3か所。葉山御用邸(神奈川県葉山町)は明治27年(1894)、那須御用邸(栃木県那須町)は大正15年(1926)、須崎御用邸(静岡県下田市)は昭和46年(1971)に建てられたもの。
ごようでやく【御用出役】
江戸時代、役人が本職にあるまま臨時に他の役に就くこと。また、その役人。
ごようとりつぎ【御用取次】
江戸幕府の職名。将軍の居室と御用部屋との間にあって取り次ぎをした役。側衆 (そばしゅう) から選ばれた。
ごようばこ【御用箱】
江戸時代、幕府・諸大名が道中の際に用務に関する文書や金品を入れて運んだ箱。
ごようはじめ【御用始め】
各官公庁で、その年の執務を始めること。また、その日。ふつうは1月4日。《季 新年》⇔御用納め。