[動ラ四]《「
ごある」の音変化。江戸時代、主として、田舎者や奴 (やっこ) などの用いた語。
通人も用いた》
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1 「来る」の意の尊敬語。いらっしゃる。
「これ、待て。ちょっと逢ひたい。はあて、—・れと云ふに」〈浄・男作五雁金〉
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2 「ある」の意の丁寧語。ございます。あります。
「ああ、爰 (ここ) から程は—・らぬ」〈浄・金短冊〉
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3 (補助動詞)補助動詞「ある」の意の丁寧語。…であります。…でございます。
「臼をひけさの彦惣とも、京童の謳 (うた) ひしは、身どもがことで—・ります」〈浮・万金丹・二〉