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さえ とは？ 意味・読み方・使い方

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さえ【×冴え／×冱え】
の解説

  1. １ 寒気・光・色・音などが澄みきること。「月光の—」

  1. ２ 頭脳の働きや感覚が鋭いこと。技術などが鮮やかなこと。「勘の—」「包丁さばきの—」

  1. ３ 江戸時代の遊里で、遊興のこと。また、酒宴。

    1. 「あらゆる—を尽くしけり」〈黄・栄花夢〉

さえ〔さへ〕
の解説

［副助］《動詞「そ（添）う」（下二）の連用形「そえ」から生じたという》名詞、活用語の連体形または連用形、助詞など種々の語に付く。

  1. １ すでにあるものの上に、さらに付け加える意を表す。…までも。「風が吹き出しただけでなく、雨—降りだした」

    1. 「霧も深く露けきに、簾 (すだれ) —上げ給へれば、御袖もいたく濡れにけり」〈源・夕顔〉

  1. ２ ある事柄を強調的に例示し、それによって、他の場合は当然であると類推させる意を表す。…だって。…すら。「かな文字—読めない」

    1. 「その大切な神仏 (かみほとけ) さまがたで—金銀を御信心遊ばす」〈滑・浮世風呂・四〉

  1. ３ （仮定表現を伴い）その条件が満たされれば十分な結果が生じる意を表す。せめて…だけでも。「これ—あれば鬼に金棒だ」「覚悟ができて—いれば、心配はない」→すら →だに →まで

    1. 「一の棚—領じておいたらば（＝手ニ入レテオケバ）後には何を商売いたさうともそれがしがままぢゃ」〈虎明狂・鍋八撥〉

[補説]「さえ」は、古くは格助詞の上にも下にも付き、「さへも」「さへこそ」のように係助詞にも先行するところから副助詞とする。中古から「すら」の意を吸収した「だに」との混同が始まるが、2・3の用法は、中世末ごろ「だに」がほとんど用いられなくなってその意をも吸収したもの。

出典：デジタル大辞泉（小学館）

さえ の例文(30)

出典：青空文庫

  • ･･･った、色の白い、目の冴え冴えしたちょっと唇に癖のある、――まあ活･･･ 芥川竜之介「或恋愛小説」

  • ･･･もまだ風の寒い、月の冴えた夜の九時ごろ、保吉は三人の友だちと、魚･･･ 芥川竜之介「魚河岸」

  • ･･･忘れられた光のように冴えていた。一同は言葉少なになって急ぎ足に歩･･･ 有島武郎「親子」

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2025/03/02 08:00

出典：gooニュース

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