さくらおの【桜麻の】
[枕]麻 (あさ) と苧 (お) とが同義であるところから、麻のはえている所の意の「苧生 (をふ) 」にかかる。「—をふの下草やせたれど」〈古今六帖・五〉
さくらかい【桜会】
昭和5年(1930)橋本欣五郎・根本博らの陸軍中堅将校によって結成された、満州問題解決とそのための国家改造を行動目的とする団体。満州事変の前後、三月事件・十月事件を企てた。
さくらがい【桜貝】
ニッコウガイ科の二枚貝。内湾の干潟から水深約10メートルまでの海底にすむ。殻長約3センチ。殻は薄く、淡紅色で、貝細工などに使われる。花貝。紅 (べに) 貝。《季 春》「浜の砂まだ冷たけれ—/汀女」
さくらがさね【桜襲】
襲の色目の名。表は白で、裏は赤・葡萄 (えび) 染め・紫・二藍 (ふたあい) など諸説がある。陰暦11月から3月にかけて用いる。《季 春》
さくらがみ【桜紙】
反故 (ほご) 紙をすきかえした、小判で薄く柔らかい和紙。ちり紙などに使う。現在では、マニラ麻や化学パルプを原料として製する。
さくらがゆ【桜粥】
「小豆粥 (あずきがゆ) 」に同じ。
さくらがり【桜狩(り)】
1 山野に桜の花を求めて遊び歩くこと。花見。《季 春》「業平 (なりひら) の墓もたづねて—/素十」 2 鷹狩りの異称。皇室の遊猟地であった交野 (かたの) が桜の名所でもあったところからいう。 [補説]曲名別項。→桜狩
さくらぎ【桜木】
1 桜の木。「花は—人は武士」 2 桜の木材。江戸時代、版木に多く用いた。
さくらぎみんでん【佐倉義民伝】
歌舞伎・浄瑠璃の一系統で、佐倉惣五郎の直訴事件を脚色したもの。歌舞伎狂言「東山桜荘子 (ひがしやまさくらそうし) 」など。
さくらく【桜区】
⇒桜