さくらばな【桜花】
[名]桜の花。おうか。 [枕]桜の花のように美しく栄える意から、「栄え少女 (をとめ) 」にかかる。「つつじ花にほへ娘子 (をとめ) —栄え娘子」〈万・三三〇九〉
さくらびと【桜人】
桜をめでる人。花人。《季 春》
さくらふぶき【桜吹雪】
桜の花びらが風に乱れ散るようすを吹雪にたとえていう語。花吹雪。《季 春》 [補説]作品名別項。→さくら吹雪
さくらぼし【桜干し】
イワシやキスを開いてみりん醤油に漬け、干したもの。
さくらます【桜鱒】
サケ科の海水魚。全長約60センチ。体形・体色ともにサケに似る。5〜7月、川を上って産卵する。幼魚は1年半後に降海するが、そのときの体色は、本種の陸封 (りくふう) 型のヤマメと同じ。日本では日本海側と神奈川県以北の太平洋岸に回遊してくる。美味。本 (ほん) 鱒。鱒。《季 春》
さくらみそ【桜味噌】
ゴボウ・ショウガなどを刻んでまぜ、飴 (あめ) ・砂糖で甘くしたなめ味噌。
さくらむし【桜蒸(し)】
白身魚を、桜の葉を添えて蒸した料理。
さくらむすび【桜結び】
桜の花の形に結ぶ、ひもの結び方。
さくらめし【桜飯】
1 ⇒茶飯3 2 桜の花の塩漬けを混ぜ込んだ飯。桜御飯。
さくらもち【桜餅】
白玉粉・砂糖・小麦粉を練って薄く焼いた皮にあんを入れて巻き、塩漬けにした桜の葉で包んだ和菓子。江戸時代から東京向島長命寺のものが有名。関西では道明寺糒 (どうみょうじほしい) を蒸したものであんを包み、桜の葉で巻くものが多い。《季 春》「とりわくるときの香もこそ—/万太郎」