連体動詞「さ(指)す」の連用形+完了の助動詞「たり」の連体形から。特に指定した、が原義
  1. (あとに打消しの語を伴って用いる)取り立てていうほどの。さほどの。「—相違もない」「—用事もない」

  1. 特に思い定めた。特別の。

    1. 何事にてか、—御望み深かりけること侍りけり」〈著聞集・六〉

[補説]1は特に「然したる」とも書き、副詞「然 (さ) 」に、サ変動詞「す」の連用形、完了の助動詞「たり」の連体形が付いたものからとする説もあるが、関連語「さして」「させる」とその意味を合わせ考えて、「指したる」からとするのが妥当と思われる。

出典:青空文庫

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