猿に烏帽子
《猿に烏帽子をかぶせる意から》人柄にふさわしくない服装や言動のたとえ。
猿の尻笑い
《猿が自分の尻の赤いのがわからず、他の猿の尻を笑う意から》自分の欠点に気がつかずに、他人の欠点をばかにして笑うことのたとえ。
猿の人真似
しっかりした考えもなしに人のまねをすることをあざけっていう言葉。
猿も木から落ちる
木登りがじょうずな猿でも時には誤って落ちる。その道にすぐれた者でも、時には失敗することがあるということのたとえ。弘法にも筆の誤り。上手 (じょうず) の手から水が漏れる。
去る者は追わず
《「孟子」尽心下の「それ予の科を設くるや、往 (さ) る者は追わず、来たる者は拒まず」から》自分から離れて行こうとする者は、その意志に任せて、強いて引き留めない。
去る者は日日に疎し
《「古詩十九首」其一四の「去る者は日 (ひび) に以て疎く、来たる者は日 (ひび) に以て親しむ」から》死んだ者は、月日がたつにつれて忘れられていく。転じて、親しかった者も、遠く離れてしまうと、しだいに親しみが薄くなる。
避り敢えず
さけることができない。「梓弓はるの山辺を越え来れば道も—◦ず花ぞ散りける」〈古今・春下〉
猿に木登り
そのことをよく知っている者に教え込もうとするような、無駄な行為のたとえ。
申酉騒ぐ
相場格言の一。申年と酉年は価格の変動幅が大きいということ。→辰巳天井