《「さんぽう」とも》

  1. 三つの方向。三つの方面

  1. 前と左右の三方に刳形 (くりかた) の穴をあけた台を方形の折敷 (おしき) につけたもの。ヒノキの白木製を普通とし、神仏や貴人に物を供したり、儀式のときに物をのせたりするのに用いる。三宝。→衝重 (ついがさ) ね

[名]
  1. 仏語。仏と、仏の教えである法と、その教えを奉じる僧の三つの宝。仏・法・僧。

  1. 異称

  1. 《「孟子」尽心から》諸侯の三つの宝で、土地人民政事

  1. 道家 (どうか) で、耳と目と口。

  1. 三方2」に同じ。

[接尾]名詞、形容動詞の語幹副詞などに付く。
  1. その意味を強める。

    1. 先刻 (さっき) から首を長くして、もう帰 (けえ) るか、もう帰るかと思ふに、再び—帰るもんぢゃあねえ」〈滑・浮世風呂・前〉

  1. 思いのままにするという意を表す。ほうだい。

    1. 病人のいひなり—にして上げなせえ」〈滑・浮世風呂・二〉

  1. 山の中にある家。山荘

  1. (多く、他の語の下に付けて)書斎。「漱石—」

  1. 謀議に加わること。また、その人。「選挙—」

  1. 高級指揮官の幕僚として、作戦用兵などの計画参与し、補佐する将校

出典:青空文庫

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