下に居る
1 能楽の型で、左右どちらかの膝を立てて座る。 2 すわる。ひざまずく。しゃがむ。「まあ—◦居て聞いて下さんせ」〈浄・盛衰記〉
下に下に
「下に居 (い) よ」の意で、江戸時代、将軍・大名の行列の先払いが、庶民に土下座をするように促した掛け声。
下に出る
「下手 (したて) に出る」に同じ。「非を認めて—◦出る」
下にも置かない
非常に丁重に扱う。丁寧にもてなして下座 (しもざ) に置かない。「—◦ない歓待ぶり」
舌が長い
よくしゃべる。おしゃべりである。
舌が回る
よどみなくしゃべる。「よくあれだけ—・るものだ」
舌の先
言葉の上だけ。口先。「—で言いくるめる」
舌の剣は命を絶つ
軽率な発言のために、自分の生命を失うことがある。言葉は慎むべきであるという教え。
舌の根の乾かぬうち
言葉を言い終わるか終わらないうち。前言に反したことを言ったりしたりしたときに、非難して用いる。「—に、もううそをつく」 [補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「舌の根の乾かぬうちに」と「舌の先の乾かぬうちに」について、どちらの言い方を使うか尋ねたところ、次のような結果が出た。 平成18年度調査平成30年度調査舌の根の乾かぬうちに(本来の言い方とされる)53.2パーセント60.4パーセント舌の先の乾かぬうちに(本来の言い方ではない)28.1パーセント24.4パーセント
舌は禍の根
言葉は災難を招くもとであるということ。口は禍の門 (かど) 。