《「しゅ」の音変化》主人主君

「—の気に入らぬからといって」〈鴎外阿部一族

[補説]江戸時代以前の表記は「しう」がほとんど。
  1. とらわれること。また、その者。捕虜。とりこ。

  1. 獄舎にとらわれた者。囚人。罪人。めしゅうど。

[名]
  1. 米国・オーストラリアなどの連邦国家構成する行政区画。「—の法律」「—政府

  1. 日本で古くから用いた地域単位としての国 (くに) 。「甲州」「上州」など。

  1. 古代中国の行政区画の一。漢の武帝が郡県の上に13州を置いたのに始まる。のち、しだいに細分化されて郡との差がなくなり、近代になって廃止

  1. 地球上の地を大陸区分していう称。「五大—」「大洋—」

[接尾]近世人名などに付いて、親愛の意を表す。
    1. 「何、野 (や) —には手管なしとや」〈浮・禁短気・二〉

  1. すぐれていること。また、その人。

  1. 成績などの段階を示す語。最もすぐれていることを表す。「—・優・良・可」

[名]数学で、図形を囲む閉じた曲線または折れ線。また、その長さ。円の場合円周という。
[接尾]助数詞。あるもののまわりをまわる回数を数えるのに用いる。「トラックを三—する」
中国古代の王朝。前12世紀末に、文王の子武王殷 (いん) を滅ぼして建国。都を鎬京 (こうけい) に置き、封建体制をしき、華北中原支配したが、第13代平王の時(前771年)西方の犬戎 (けんじゅう) 攻略を受けて東遷し、都を洛邑 (らくゆう) 洛陽)に移した。以後王朝はしだいに衰微。前256年(一説に前249年)秦 (しん) に滅ぼされた。東遷以前を西周以後東周といい、東周の約500年は春秋戦国時代にあたる。
  1. 教説の中心となる根本的な趣旨宗旨

  1. ある教義を奉じている信者一団宗門宗派

  1. 仏教の論理学である因明 (いんみょう) で、命題主張

  1. 悪いにおい。くささ。「ガソリン—」

  1. 名詞、特に職業身分などを表す語の下に付いて、それに特有のいやな感じを表す。くささ。「官僚—」「ブルジョア—」「インテリ—」

物事を深く思い込んで、それにとらわれること。執着の心。執念

「かかればこそは、何事にも—は留めじと思ふ世なれ」〈・横笛〉

日曜日から土曜日までの7日を1期とした時間単位

[名]
  1. 多くの人。大ぜいの人。衆人。「—に先んずる」

  1. 人数の多いこと。集団。「—を頼んで事を起こす」⇔寡 (か) 

  1. ある集団を形づくる人々。しゅ。「若い—」「近在の—」

  1. 所 (ところ) の衆」の略。

[接尾]人を表す名詞に付いて、複数の人を尊敬や親愛の意を込めて言い表す。古くは単数の人にも用いた。しゅ。「旦那—」「観客—」

詩歌・文章・絵・写真などを集めた書物。また、録音・録画物についてもいう。「—に収めた佳作」「短編映画—」

[名・形動]

  1. みにくいこと。また、そのさま。

    1. 「日本服には美な運動も見えるけれど—な運動も見える」〈子規・墨汁一滴〉

  1. はじ。「—を天下にさらす」

しつ

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。

検索ランキング

2023年6月