律令制で、諸省の次官 (すけ) で、大輔 (たいふ) の下に位するもの。しょうゆう。すないすけ。

[補説]歴史的仮名遣いは「せうふ」の音変化した「せふ」とする説もある。
  1. 小さいこと。重要さの程度の少ないこと。また、そのもの。「大は—を兼ねる」「—宇宙」「—企業」⇔

  1. 1か月の日数が、陰暦で30日、陽暦では31日に満たない月。「—の月」⇔

  1. 田畑の面積単位太閤検地以前は120歩(約4アール)、以後は100歩(約3.3アール)。

  1. 小学校」の略。「—・中・高・大」

  1. 名詞の上に付く。

    1. ㋐似ているが規模の小さいものである意を表す。「—京都

    2. ㋑同名の父子のうち、息子のほうを表す。「—デュマ」⇔

    3. 自分に関するものについて、へりくだる意を表す。「—論」「—社」「—誌」

尺貫法容量単位。1升は1斗の10分の1。1合の10倍。約1.8リットル。「一—瓶」

《小 (しょう) の意か》雄のタカ。雄よりも大きい雌のタカを弟鷹 (だい) というのに対する。

「物怖ぢしたる鳥の—やうの物のやうなるは」〈・夕霧〉

[名]
  1. 本当であること。

    1. 「つくろいなき—の処」〈一葉・ゆく雲〉

  1. 律令制で、諸司の長官。

  1. 位階を上下に分けたもののうち、上の階級の称。「—一位」⇔従 (じゅ) 

  1. ふつう、時間や量を示す語の上に付いて、きっちりその時間や量であることを表す。「—八時」「—一合」

[名・形動ナリ]そっくりそのままであること。また、そのさま。
    1. 「姑婆 (しうとばばあ) の口まねは、あの婆に—だよ」〈滑・浮世風呂・二〉

[名]
  1. いのち。生命。生きていること。「この世に—を受く」「—ある者は必ず死す」

  1. なまのもの。特に、現金をいう。

    1. 「帯ぢゃ名が立つ、—でたもれ」〈浄・歌軍法〉

  1. 生まれ。素姓。

    1. 「—が入聟 (いりむこ) だのに」〈滑・浮世風呂・三〉

[名・形動ナリ]あるものとそっくりなこと。また、そういうさま。
    1. 「目つきや口もとがおとっさんに—だねえ」〈人・娘節用・三〉

すぐれた技術をもつ人。古くは、特に、木工職人をさす。たくみ。〈和英語林集成

[名]室内の板を張った所。ゆか。「—に臥せる」
[接尾]助数詞。病院などで病人用のベッド数を数えるのに用いる。
  1. 長い文章などの一部を書き出すこと。また、そのもの。ぬきがき。「徒然草—」

  1. 古典などの難解語句を抜き出して注釈すること。また、その書物。「湖月—」「毛詩—」

  1. 尺貫法容積単位。1抄は1勺の10分の1。約1.8ミリリットル。→1

  1. こえ。また、言葉。

  1. 漢字や日本語のアクセント。また、それを示すために漢字やかなの四隅などに打つ点。→四声 (しせい) 声点 (しょうてん) 

  1. 発音強弱・高低。抑揚

    1. 文字 (もんじ) の—を分かつ事」〈花鏡

[名]めかけ。そばめ。
[代]一人称の人代名詞。女性が自分をへりくだって言う語。わらわ。
    1. 「—は一層学芸に心を籠め」〈福田英子・妾の半生涯〉

氏 (うじ) 。名字。せい。

「—はむばらになむありける」〈大和・一四七〉

  1. 生まれつきの性質。もって生まれた性分。「—が合う」「凝り—」

  1. そのもののもともとのたち。本来性質品質。「荒れ—」「冷え—」

  1. 根性。たましい。性根。

    1. 「—も骨もぬけてうんざりしてしまう」〈中勘助銀の匙

  1. 陰陽道 (おんようどう) で、木・火・土・金・水の五行 (ごぎょう) を人の生まれた年月日に配したもの。これによって吉凶を占う。

  1. 仏語。あらゆるものが生来備えていて、外からの影響によって変わることのない本質。本性。自性

  1. 習性。ならい。

    1. 「はづさうはづさうと思うたが—に成り」〈浄・鎌田兵衛〉

漢詩の絶句で、承句。「起—転結」

君主を助けて政治を行う職。宰相。大臣。

  1. 明治2年(1869)の官制改革で設けられた政府の中央行政機関。その後、内閣制度に受け継がれ、現在法務外務財務文部科学厚生労働農林水産経済産業国土交通総務環境防衛の11省。大臣を長とする。

  1. 律令制で、太政官 (だいじょうかん) に属した中央官庁の称。中務 (なかつかさ) 式部治部民部兵部 (ひょうぶ) 刑部 (ぎょうぶ) 大蔵宮内の八省。

  1. 中国で、古代の中央政府または中央官庁。

  1. 中国行政区画の一。地方行政区画のうち最上位のもの。代に始まり現在に至る。

  1. 奈良時代、生産物を貯蔵する倉を中心として周辺園地を配した一区画。

  1. 荘園」に同じ。

  1. 昔の荘園の名を残した土地名称。「五箇の—」

  1. 日本の植民地であった時代台湾行政区画の一。街より小さく、社より大きい。

  1. 軍隊を率い指揮する者。将帥 (しょうすい) 。「一軍の—」

  1. 軍人の階級の一。将官

  1. 自衛官階級の一。最高位の階級で、陸将海将空将があり、諸外国軍や旧日本陸海軍の大将中将相当する。

  1. 律令制近衛府 (このえふ) の官名。大将中将少将があった。

病気の性質状態症状

「脈管臃脹の—を患うるものありければ」〈中村訳・西国立志編

  1. めでたいこと。また、その前ぶれ。吉兆瑞兆 (ずいちょう) 。

  1. 吉凶前兆

    1. 飢饉ノ—」〈和英語林集成

  1. 一周忌(小祥)と三周忌(大祥)との称。

  1. よびな。呼称。「コハダはコノシロの若魚の—だ」

  1. ほまれ。名声評判。「幻の名酒の—がある」

  1. あきない。また、あきんど。「士農工—」

  1. ある数や式を零以外の他の数や式で割って得られた結果の数や式。⇔

  1. 中国・日本音楽の階名の一。五声の第2音。

古代中国の王朝殷 (いん) のこと。
  1. 文章や楽曲などの全体構成の中で、大きく分けた区分。「—を改める」

  1. ひとまとまりの文章。

  1. しるし。記章。「会員の—」

  1. 古代中国の文体の名。上奏文の一様式。

  1. 古代中国の暦で、19年のこと。

雅楽に用いる管楽器の一。匏 (ほう) の上に17本の長短の竹管を環状に立てたもので、竹管の根元に簧 (した) 、下方側面に指孔がある。匏の側面の吹き口から吹いたり吸ったりして鳴らす。奈良時代に唐から伝来。笙の笛。鳳笙 (ほうしょう) 。鳳管。そう。

[名]景色のすぐれていること。また、その地。「山水の—を探る」
[接尾]助数詞。試合勝負などで、勝った回数を数えるのに用いる。「二—一敗」⇔

てのひら。たなごころ。

  1. 証拠。「もって後日の—とす」

  1. 仏語。正法修得して真理を悟ること。悟りを得ること。

  1. 漢方で、病状症状のこと。

天子命令を直接伝える文書。みことのり。詔書

  1. かたち。ありさま。

    1. 「満目凡て大陸の—を示す」〈独歩・愛弟通信〉

  1. 易 (えき) に表れた形。占形 (うらかた) 。

  1. 中国・日本・東南アジアなどで用いられる打楽器。銅または銅合金製の平たい円盤状。撞木 (しゅもく) や桴 (ばち) で打つ。日本には雅楽用の鉦鼓 (しょうこ) 下座音楽や祭礼囃子 (ばやし) 用の摺鉦 (すりがね) (叩 (たた) き鉦)、念仏踊りご詠歌に用いる伏鉦 (ふせがね) などがある。かね。

  1. 仏具の一。読経・念仏などのおり、撞木で打ち鳴らす丸い青銅製のたたきがね。鉦鼓

  1. 人の徳や物の美などをほめたたえること。また、ほめたたえた言葉や詩文

  1. 詩経」の六義 (りくぎ) の一。宗廟 (そうびょう) で、祖先の徳をたたえる詩歌

  1. キリスト教で、神をたたえる歌。頌栄。

米を煮た汁。おもゆ。

  1. 必ず通る道や地点要所。「水陸交通の—にある都市

  1. 大事な任務。「外交の—にあたる」

  1. 外惑星地球を挟んで太陽と正反対の方向に来ること。惑星黄経太陽黄経との差が180度になること。このころ外惑星は地球に最も近づく。→合 (ごう) 4

仏語。

  1. あらゆるものみな。諸法

  1. 《「有」は有情としての存在生存の意》生命のあるものの生存状態に種々あること。主として二十五有の迷いの境界をいう。

  1. 願い望むこと。また、招くこと。招き。

    1. 長者の—を得て行き給ひけるが」〈太平記・三五〉

  1. 古代、律の規定による刑法上の特典。五位以上の貴族などに適用された。

功績をあげた者に与える褒美。また、そのしるしの金品。「—を受ける」「ノーベル—」⇔

浅い海底の隆起部。岩礁・サンゴ礁などがある。

麦・こうじ・豆・米などをねかせてから、塩をまぜて作った調味料ないし嘗物 (なめもの) 。味噌醤油原体。ひしお。

中国、漢代に用いられた酒壺 (さかつぼ) 。青銅製で、横断面が丸いもの。

中国の管楽器で、縦笛の一種。複数の竹管を束ねた排簫 (はいしょう) と、単管の洞簫 (どうしょう) とがある。

  1. つるして打ち鳴らすかねの総称梵鐘 (ぼんしょう) 半鐘など。

  1. 中国古代の打楽器。青銅製のつり鐘で、下底部が弧状に切れ上がっている。音階をなす一組のものを編鐘という。

[動ワ五(ハ四)]《「せおう」の音変化》
  1. 背中に担ぐ。せおう。「荷物を—・って歩く」

  1. 厄介なこと、迷惑なことなどを引き受ける。「重大責任を—・わされた」

  1. (「しょってる」の形で用いて)思い上がる。うぬぼれる。「ハンサムだと思うなんて、—・ってるね」

[可能]しょえる

〈井〉⇒せい

〈正〉⇒せい

〈生〉⇒せい

〈声〉⇒せい

〈姓〉⇒せい

〈性〉⇒せい

〈青〉⇒せい

〈政〉⇒せい

〈星〉⇒せい

〈省〉⇒せい

〈清〉⇒せい

〈聖〉⇒せい

〈精〉⇒せい

〈請〉⇒せい

〈相〉⇒そう

〈荘〉⇒そう

〈装〉⇒そう

〈従〉⇒じゅう

〈縦〉⇒じゅう

出典:青空文庫

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