[動サ変][文]せう・す[サ変]
  1. 紙をすく。「和紙を—・する」

  1. 古典などの一部を抜き出して注釈を加える。

    1. 「注にあれども—・するぞ」〈史記抄・游侠伝〉

  1. 資料から書き抜いて本をつくる。

    1. 延喜の御時に古今—・せられし折」〈大鏡・昔物語〉

[動サ変][文]せう・す[サ変]
  1. 消える。また、消す。「山高くして雪—・せず」「この恨みを—・するすべなし」

  1. 日時を過ごす。暮らす。

    1. 「酒を飲 (のん) で日を—・するのみ」〈秋水・兆民先生〉

[動サ変][文]しょう・す[サ変]
  1. 名乗る。名づけて言う。「自ら名人と—・する」「論文と—・するほどのものではない」

  1. 口実として言う。偽って言う。「病気だと—・して会社を休む」

  1. ほめたたえる。「その功績を—・する」

[動サ変][文]しょう・す[サ変]《「しょうずる」とも》
  1. 証拠立ててはっきりさせる。証明する。「無実を—・するに足る事実

  1. 確かであると請け合う。保証する。「生命安全は—・しがたい」

  1. 仏の教えにより真理体得する。悟りをひらく。

    1. 「肉身に三昧を—・じて、慈氏の下生を待つ」〈平家・一〇〉

[動サ変][文]しょう・す[サ変]文章や言葉で人の功績などをほめたたえる。
  • 「我心 (むね) の中には姫が徳を—・する念 (おもい) 満ちたり」〈鴎外訳・即興詩人
[動サ変][文]しょう・す[サ変]詩や経文などを声を出して読む。唱える。「藤村の詩を—・する」
[動サ変][文]しゃう・す[サ変]
  1. ほめたたえる。「永年勤続につき、これを—・する」

  1. 美しいものや趣の深いものを見て楽しむ。観賞する。

    1. 「千曲川の眺望は…ほしいままに—・することができる」〈藤村千曲川のスケッチ

出典:青空文庫

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