しんしつさいどう【心室細動】
心室の筋肉が不規則に収縮(細動)する状態。この状態で心臓は血液を送り出せない。心筋障害・心筋梗塞 (こうそく) などでみられる。除細動などの治療が行われる。Vf(Ventricular fibrillation)。V.fib。
しんしつひんぱく【心室頻拍】
心室の一部で異常な電気刺激が発生し、脈拍が異常に早くなる状態。1分間に100回以上の拍動が3拍以上続くものを心室頻拍という。頻脈性不整脈の一つ。 [補説]心室の一部で筋肉が変性し、電気刺激がその部位を旋回したり、そこから電気刺激が早い頻度で規則的に送り出されることによって起こる。心室頻拍が起こると心室が小刻みに動き、血液を十分に送り出すことができなくなり、血圧が低下する。30秒以上続くとめまいや失神を起こすことがあり、心不全や心室細動を引き起こすおそれもある。抗不整脈薬の投与、原因部位の焼灼、植え込み型除細動器(ICD)による治療などがある。
しんしつちゅうかく【心室中隔】
心臓の右心室と左心室の間を隔てる筋肉の壁。
出典:青空文庫
・・・…電燈を消した二階の寝室には、かすかな香水のにおいのする薄暗がり・・・ 芥川竜之介「影」
・・・午過ぎまでも、二階の寝室を離れなかった。が、四時頃やっと床を出る・・・ 芥川竜之介「奇怪な再会」
・・・は部屋を出て、父母の寝室の前の板床に熱い接吻を残すと、戸を開けて・・・ 有島武郎「クララの出家」