《古くは「しんじん」とも》こころと、からだ。精神身体。「—を鍛える」「—ともに疲れる」

こころ。精神

「此上烈しき—の刺戟を避け、安静にして療養の功を続けなば」〈蘆花不如帰

《古くは「しんじん」とも》「心身 (しんしん) 」に同じ。

「—を粉に砕いて」〈菊池寛恩讐の彼方に

心神 (しんしん) 」に同じ。

「—衰弱し、天賦の良智も之が為に紛擾 (ふんじょう) す」〈織田訳・花柳春話

《笏 (しゃく) を紳 (おおおび) に搢 (はさ) む意から》官位が高く、身分のある人。

「—の身ながらに笏や筆を擱 (お) いて」〈露伴・魔法修行者〉

その分野に新しく現れて、活躍していること。また、その人。「—の作家

[形動タリ]勢いの盛んなさま。
「両角—として連鱗歴々たり」〈三国伝記・六〉
[ト・タル][文][形動タリ]頭などがずきずき痛むさま。
[ト・タル][文][形動タリ]あふれ出るさま。次々とわき出るさま。「興味—たる話」
[ト・タル][文][形動タリ]
  1. あたりがひっそりと静まりかえっているさま。森森 (しんしん) 。「夜が—と更ける」

  1. 寒さなどが身にしみとおるさま。「冷気が—と身にこたえる」

[ト・タル][文][形動タリ]
  1. 樹木が高く生い茂っているさま。

    1. 大樹—と空に茂り」〈木下尚江良人の自白

  1. 深深 (しんしん) 1」に同じ。

    1. 「寝静まった感じであたりは—としていた」〈志賀暗夜行路

[ト・タル][文][形動タリ]草木の葉がよく茂っているさま。
[ト・タル][文][形動タリ]
  1. 馬の速く走るさま。

  1. 月日や物事の速く進むさま。

    1. 「共に息災にして、—と繁栄に向かいつつある事であった」〈蘆花思出の記

    2. 「—開明の域に進む者あり」〈織田訳・花柳春話

出典:青空文庫

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