すく・う〔すくふ〕【^×掬う／^▽抄う】

の解説

［動ワ五（ハ四）］

1. １ 手のひらやさじなど、くぼんだ形のものを使って、液状・粉末状のものの表面に近い部分を、えぐるようにして取り出す。また、手のひらやさじなどで、液体の表面に浮いているものやその中にあるものを、下から受けるようにして取り出す。「手で水を—・う」「さじで砂糖を—・う」「杓子であくを—・う」「メダカを—・う」

1. ２ 下から上へすばやく持ち上げる。また、下から持ち上げるようにして横にはらう。「足を—・われる」「小股を—・う」

[可能]すくえる［ア下一］

関連語

• さらう

すく・う〔すくふ〕【救う／^▽済う】

の解説

［動ワ五（ハ四）］《「掬う」と同語源》

1. １ 危機的な状況や苦しい境遇、悪い環境などにある人に力を貸したり金品を与えたりして、そこから抜け出させる。助ける。救助する。救済する。「人命を—・う」「地球環境を—・う」

1. ２ 神・仏などの力によって平安な心的状態に導いたり、迷いや悩みを取り除いたりする。「信仰に—・われる」

1. ３ 好ましくない状態からのがれ出させ、良いほうに進むように導く。「堕落の道から生徒を—・う」

1. ４ （多く「救われる」の形で）悪い条件を相殺する。不安・不満などが一応解消する。「重病だが本人が明るいので—・われる」「仕事がきつい上に給料が安いのでは—・われない」

[可能]すくえる［ア下一］

類語

• 助ける(たすける)

す‐く・う〔‐くふ〕【巣くう】

の解説

［動ワ五（ハ四）］

1. １ 巣を作ってすむ。「軒にツバメが—・う」

1. ２ よくない人間が集まって住む。「暴力団の—・う町」

1. ３ 悪い考えや病気などが宿る。「妄想が—・う」「病魔が—・う」

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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