[動ガ下二]すげる」の文語形。
[動ガ上二]すぎる」の文語形。
[形動][文][ナリ]
  1. 物の形などが、直線的で曲がっていないさま。

    1. 「百折れ千折れ、五間とは—に続かぬ坂道を」〈漱石虞美人草

  1. 人の性質などがまっすぐであるさま。正直。すなお。「—な心の持ち主」

  1. ありのままであるさま。

    1. 「—に知らせ奉ってはあしかりなん」〈平家・二〉

[副]
  1. 時間をおかないさま。ただちに。「連絡があれば—対応する」

    1. 「兄は—と威丈高 (いたけだか) に母へ食ってかかりました」〈芥川・雛〉

  1. 手数がかからないさま。容易に。簡単に。「交番で聞けば道順は—わかります」「この問題なら—解ける」

  1. 距離的に離れていないさま。「店は—目の前にある」「—近くで火事が出る」→直ぐと直ぐに

[用法]すぐ・[用法]じき——「すぐ(じき)覚えられますよ」など、相通じて用いられるが、「じき」のほうが口語的でくだけた感じがある。◇距離をおかないようすの意では、「すぐ」も「じき」も使えるが、「すぐ」の方が普通である。「すぐ(じき)近くの図書館」◇時間をおかない意の「すぐ」「じき」は過去についても未来についても使う。「すぐ(じき)発車する」「すぐ(じき)着いた」◇類似の語「ただちに」は、「全員ただちに出発せよ」など、「すぐに」と同じように用いるが、文章語的で、多く命令などに用いる。

出典:青空文庫

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