[動サ五(四)]《「澄ます」と同語源》
  1. なすべき物事全部してしまう。「食事を—・す」「支払いを—・す」「引き継ぎを—・す」

  1. 借りた金などをすっかり返す。返済する。「借金を—・す」

  1. 代わりのもので問題解決したことにする。その場はそれでよいことにする。間に合わせる。「金で—・す」「立場上、知りませんでしたでは—・されない」「お昼はそばで—・す」

  1. 動詞の連用形に付いて)すっかり、そのものになる。うまく、しおおせる。「刑事になり—・す」

[可能]すませる

[動サ五(四)]

  1. 液体の、にごり・よごれなどの不純物を除いて透き通った状態にする。「汲み置いて井戸水を—・す」

  1. 気持ちを落ち着かせて雑念のない状態にする。「座禅を組んで心を—・す」

  1. (「耳をすます」「目をすます」の形で)よけいなことを考えないで、その事一つに注意意識集中する。「耳を—・して聞く」

    1. ㋐そのようなことは自分関係ないという顔をする。平然と構える。平気でいる。「—・した顔で人を笑わせる」

    2. ㋑まじめなようすをする。気どる。「おつに—・している」

  1. 洗い清める。

    1. 「御髪—・し、ひきつくろうておはする」〈・若菜上〉

  1. 世の中を落ち着かせる。平定する。

    1. 一天を鎮 (しづ) め、四海を—・す」〈平家・一二〉

  1. 動詞の連用形について)

    1. ㋐一つのことに心を集中してその行為をする。「行い—・す」「聞き—・す」

    2. 完全に…する。「研ぎ—・す」

[可能]すませる

出典:青空文庫

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