」の濁音。歯茎の有声破擦子音[dz]と母音[u]とから成る音節。[dzu]

[補説]清音「す」に対する濁音としては、本来、歯茎の有声摩擦子音[z]と母音[u]とから成る音節[zu]が相当するが、現代共通語では一般に[dzu]と発音する。しかし、[zu]とも発音し、両者は音韻としては区別されない。古くは[ʒu](あるいは[dʒu][dzu])であったかともいわれる。室町時代末には[zu]と発音され、近世江戸語以降[dzu]と発音された。
  1. 物の形や状態を描いたもの。絵図・地図・図面など。「掛け図」「見取り図」

  1. 点・線・面が集まって一つの形を構成しているもの。図形。

  1. 物事のようす。状態。「見られた図ではない」

  1. 考えどおり。思うつぼ。

    1. 「謀 (はかりごと) の―を外させ」〈浄・矢口渡

  1. くふう。計画。

    1. 「何にてもあたらしい思ひつき、今迄ない―を案ずるに」〈浮・敗毒散・一〉

  1. 十二律の各音階の正しい調子を書き表したもの。

    1. 「当寺の楽は、よく―を調べ合はせて」〈徒然・二二〇〉

律の五刑の一。今の懲役刑にあたる。1年から3年まで半年ごとの五等級があり、流 (る) より軽く、杖 (じょう) より重い刑。徒罪。徒刑。

あたま。かしら。

[動ダ下二]で(出)る」の文語形。
[助動][ざら|ざり|○|ざる|ざれ|ざれ]活用語の未然形に付き、断定的な否定判断を表す。ない。ぬ。→ざり
  • 「あらたまの年の緒長く逢はざれど異 (け) しき心を我が思 (も) はくに」〈・三七七五〉
「おろかにそ我は思ひし乎布 (をふ) の浦の荒磯の巡り見れど飽かけり」〈・四〇四九〉
「風波やまば、なほ同じ所にあり」〈土佐
「誰もいまだ都なれほどにて、え見つけ」〈更級
[補説]「ず」の活用は「ず」の系列「(ず)・ず・ず・〇・〇・〇」と、「ぬ」の系列「(な)・(に)・〇・ぬ・ね・〇」とからなるが、さらにその不備を補うため、連用形「ず」に動詞「あり」の付いた「ずあり」の音変化形「ざり」系列「ざら・ざり・〇・ざる・ざれ・ざれ」が生じた。未然形「な」と連用形「に」は奈良時代に用いられたが、「ず」は、この「に」に動詞「す」が付いて成立したものという。「な」は、接尾語「く」の付いた「なく」の形で後世にも用いられた。また、中世以降、終止形は「ず」に代わり「ぬ」が用いられるようになり、未然形「ず」は室町時代以降「ずば」の形で用いられた。なお、現代では、連用形「ず」は中止法として主に書き言葉で用いられ、終止形は「べからず」の形で禁止の意を表すのに用いられる。
[接頭]動詞・形容詞などに付いて、とびぬけている、度外れている、などの意を添える。「ず抜ける」「ず太い」
[補説]「図」「頭」を当てて書くことが多い。

〈杜〉⇒

〈途〉⇒

〈豆〉⇒とう

〈頭〉⇒とう